今住んでいる住宅を売りたいのだけど、どうすれば良いかといったご相談を受けます。
その時に、確認頂きたいポイントを挙げさせていただきます。
・急ぎなのか、いつでも良いのか
取り急ぎお伝えしたいのは、これだけです。
というのも、急ぎの場合の対応と、いつでも良い場合の準備が全く異なるからです。
お急ぎの方には、いくつかの要因があります。
・急遽まとまった現金が必要になった(相続税の支払いなども含む)
・人生のイベントの発生(転勤、引っ越しなど)
・価値が激減しているから、損切りをしたい
・価値が暴騰しているうちに、利確したい
おおよそこのような状況に当てはまらない方が、中長期的な売却を検討されるものと思います。
お急ぎの方はすぐに不動産販売会社に問い合わせた方が良いですし、お急ぎでないかたは弊社のようなプロパティマネジメント会社にご相談ください。
弊社としては、不動産を売却される際、一旦深呼吸をされることをおすすめしています。
一般論として、早急に売りたい時には、足元を見られる事の方が多いからです。
これは不動産に限らず、世の商品はおおよそそうです。
少しくらい買い叩かれても良いので現金が欲しい、という方は逼迫しているので、致し方ありません。
急ぎではない場合のメリットとしては以下のような事が挙げられます。
・市場に広く告知する時間が取れる(衆目に晒される機会が増大する)
・次の一手を考える時間が取れる
デメリットとしては固定資産税の支払いや草刈り代などのランニング費用が継続するという事になりますが、これは新しく購入した不動産でも多かれ少なかれ発生するものですので、差し引いて考えて良いと思います。
メリットを見てピンときた方もいらっしゃるかもしれませんが、これは「適正価値の評価」に関わってくる大事な時間です。より多くの市場にお持ちの不動産が晒される事で、より多くのニーズに関するデータを取得出来るようになります。
端的に言えば、自己が所有している不動産の価値を評価するための時間が取れ、また将来購入しようとしている不動産の価値を評価するための時間が取れる、という事です。
逆を言えば、バタバタと売却しようとすると、本来の不動産が有するポテンシャル・価値に目が行かずに、時の流れに任せて事が運ばれてしまう(可能性が高くなる)、という、弊社からすれば勿体ない話になるのです。
誰も進んで損はしたくありませんが、(より)適正であれば最後、納得出来るものです。
資産の入れ替えの際には、出来るだけ時間を取って、価値について考える機会として頂ければと思います。