点と線から面、さらに立体へ。

土地の価値を推定するために活用出来るもの(公表されているもの)は主に路線価、公示地価、取引価格などになります。

路線価図(国税庁HPより)
公示地価図(国土交通省HPより)

両者とも下北沢駅周辺の情報で、ウェブサイトで閲覧可能です。路線価は当然に路線(道路)に沿った価値指標ですので、線的です。また、公示地価については、点的指標であり、実際の土地の価格を示したものですが、下北沢周辺は指標の絶対数が少なく、活用にはハードルがあります。

PROPUPが考えるのは、このような点、線での価値評価を、先ずは面的に、そして将来的には立体的に捉える手法です。例えば星々には重力があり、その重力が影響を及ぼす場があります。これと同じで、土地や建物の価値に影響を及ぼす、見える要素(上記の路線価、公示地価など)と見えない要素を集め、一定の理論で価値指標を構築します。

例えば以下のような感じです(考え方の例としてご覧ください)。

下北沢周辺図(Yahoo!地図より)

↑価値評価の対象となる地域を設定します。

ブランド範囲

地域のブランド性が及ぶ範囲を設定します。おおよそ「このあたりまで下北沢」と言われる範囲です。

駅からのアクセス(徒歩)

駅からのアクセスです。ここでは駅を中心とした徒歩での分数を示していますが、主に徒歩速度と最適ルート(道筋)がポイントとなります。

都市軸の設定

主な都市軸を設定します。これは地域の線的な重心とも呼べるものです。商店街とも重なりますが、商店街そのものではありません(発展の方向性といった意味合いです)。この都市軸の設定・指標化には工夫が必要です。

商圏(下北沢)

商圏の設定です。商業地域では商圏に属している・いないが重要で、住居系であれば商圏から少し外れた閑静な場所が価値を有する場合もあります。

上記はあくまで一例ではありますが、このような情報を重ねていき、特定の土地の価値を算出し、見える化するというのがPROPUPの試みの一つです。そのためにはAI、ディープラーニング、テキストマイニング、スクレイピングなどの技術が欠かせません。